寒くなるころに
最近日に日に寒さが増して、1年が終わろうとしている。
寒さに負けじと朝から晩まで予備校にいる生徒を、少数ではあるが見かける。
しかし、この時期になると、少しずつ予備校に来なくなってしまう生徒がいる。
受験を諦めてしまったのか、あるいは予備校に頼らず自分で勉強をしているのか。
詳細は定かではないが、途中で予備校に通うのをやめてしまった生徒できちんと合格している人はほとんどいない。
逆にこの時期に脱落せずきちんと予備校に通っている生徒はほとんど合格するだろう。
私の同期にそこまで成績は良くないものの、毎日朝から晩まで一日中予備校にこもり勉強している女の子がいた。その子は予備校の講師やTAを信じて最後まで諦めずに努力していた。
その結果、日東駒専やGMARCHにはことごとく落ちてしまったが、早稲田大学は補欠合格だった。
私はこの結果を見て初めて、合格する人が、予備校を信じて最後まで諦めずに努力した人だけなのだと知った。
不安でも予備校を信じて努力していればきっと大丈夫。
今頑張っている受験生へ
私は浪人生のときによく(毎日ではなかったが)床で寝ていた。理由は寝心地が悪く、朝早く起きることができるからだ。
朝早く起床し、マックの早朝開店とともに入店し、予備校が開館するまで勉強をしていた。
21時に予備校が閉館すると、そこから地元のバーガーキングに移動し、閉店まで勉強していた。
「これだけ勉強すれば合格するだろう。」と自分に言い聞かせてただひたすらに頑張った。
眠いなんて言ってられない。
自分の人生を変えたいなら、短い浪人生活期間くらい自分に鞭打ってでも頑張ろう。
そう思って生活していた。
結果として、明治大学は不合格だったが、早稲田大学に合格することができた。
合格してしまえば、過去の自分を武勇伝としても、笑い話としても語ることができる。
朝早く起きるために床で寝ていた当時は本当に必死だったが、今となってはいい思い出だ。
浪人を馬鹿にされたり、必死に努力している姿をコケにされたりすることもあるかもしれない。
けど、成功してしまえばすべてが良い思い出になる。
過去に何があっても構わない。
春が来たら、今までのすべてが笑い話になるよ。
過去問活用は科目ごとに
まずは英語から紹介します。英語の入試は「慣れ」が必要です。英語の入試には、その大学、学部の特徴が大きく表れます。
何度も過去問を解いて問題の形式に慣れることで、問題を解くスピードや正答率を上げていきましょう。間違えた問題や、解答根拠があいまいだった問題を解説を見ながらじっくり復習して、たくさんの数をこなしながら、自分に合った問題を解く順番や選択肢の選び方を見つけられるとよいでしょう。
次に国語です。国語も大学、学部によって解答時間や古文・漢文の有無など形式が様々です。それらを過去問で見ながら、記述式の問題など、特徴的な問題の解き方を確認しておきましょう。
最後に、社会科ですが社会の問題は違う大学でも問題の形式が似ているので、過去問は記述式の問題の有無の確認、自分の学力でどれだけ解くことができるかのテストとして利用するのがよいでしょう。
以上の使い方は一つの例なのでこれを参考にしながら自分に合った使い方を見つけてみてください。
私大(経済・経営・商)の数学
明治大学2021年度の概要も入試日程や募集人数も含めて発表されています。
明治の場合、「新入試」というほどの変更点はありませんが、
あえて取り上げるなら、商学部の「共通テスト利用入試(現センター利用入試)」で数学が必須化され4教科以上の入試となったことでしょうか。
(ただし、学部別入試や全学部統一入試では、従来通り「英語」「国語」「選択」の3教科入試が基本です。)
実は、2021年度から、東京理科大-経営のB方式(メイン入試)の入試科目が「英語」「国語」「数学」のみ(従来は社会も選択できた)と変更されたり
2021年度から、早稲田大-商の一般入試で「数学」選択者の募集枠が別に設けられたりと、
「経済・経営・商」系統の学部で「数学ができる」学生を募集する動きが今後出てきそうな雰囲気です。
上智-経済も従来から、成蹊-経済数理も今年度新設で、数学が必須となっていて、今後注目されそうです!
2021年立教大(文系)の選択科目
11/25に2021年度入試の概要が立教大学からあらためて発表されました。
一番大事なのは、
①「個別学部入試」がメインで「全学部入試」がプラスアルファ、という従来のイメージから
基本的に「全学部入試」のみになり(5日間も実施する)、あと1日を文学部のみを対象とする入試日とする
②英語の試験は(文学部以外)実施せず、外部検定のスコア(または共通テスト)を得点化するということです。
さて、
今後のメインとなる「全学部入試」ですが、立教大学の発表では、
「日本史」「世界史」の実施日程が4日間(と文学部用の1日)であるのに対して、
「数学」の実施日程が2日間
「政治・経済」「地理」の実施日程が1日のみとなっています。
つまり、「歴史」での受験者は、文系の場合4日分(文学部はさらに+1日で5日分)のチャンスがあるのに対して、
「政治・経済」のでの受験者は、文系の場合1日のみしかチャンスがない、ということになっているので注意が必要です。
(もともと2020年度までは、立教は2/6の全学部入試でのみ「政治・経済」受験が可能で、個別学部日程では「政治・経済」で受験できませんでしたが。)
なお、理学部の全学部日程は2日間を予定しているようです。
立教(2021年度一般入試)の英語は、やはり「外部検定試験(か共通テスト)のみ」(文学部以外)
文科省による共通テストからの英語外部検定試験の延期決定から、2週間です。
立教大学が改めて2021年度の入試概要をHPで更新しました。
従来の予定通り、一般入試の英語は(文学部以外は)独自試験を作成せず、英検やTEAPやGTECなどの「外部検定試験」スコアを得点化することなりました。
ただし、外部検定試験のスコアがない場合は「共通テスト」の英語を得点として利用することも可能ですし、
外部検定試験スコアと共通テストのうちよい得点になるものを選ぶこともできるとのこと。
ここまで極端な入試(一般入試の英語「なし」)はMRACHにも早慶にもない、大事な変更です。
また従来の予定通り、試験日のうち大部分(5日間)が「全学部」入試となることも再度発表されました。
チャレンジ機会が2020年度より大きく増えるということです。
今回の立教の発表ではほかに
「政治・経済」「地理」「数学」の受験についても注意が必要になりそうです。選択科目をどれにするかという、この件については明日また書きたいと思います。