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浪人する人に

筆者は早稲田予備校のアドバイザーですが、浪人しました。

現役時、成績があまり、というか、かなり良くなかったにも関わらず、

「それでも、どうにかなる。」

とぼんやり考えて、というか、漠然と思っていました。

全然どうにもならず、全部不合格でした。

「恥ずかしい」という気持ちと

「申し訳ない」という気持ちと

「本当にやばいな」という気持ちの

3つでした。

浪人生の一年間は、現役生の一年間以上に、長く感じます。

気持ちも揺らいで悩みます。

なので、何より悔しいという気持ちを持ち続けること、

その気持ちをバネに集中することが、

浪人している間はとにかく大切でした。

浪人することになった方々は、

何より今の気持ちを忘れないようにしてほしいと思います。

可能でしたら、少し恥ずかしいですが、何かに書き留めておくとよいと思います。

浪人が永遠に続くんじゃないか、

(そんなことはないんですけどね)

本当に抜け出せるんだろうか、

(人並みに努力すればまず大丈夫です)

という不安が出てきたり、

ちょっとだけ一息入れよう、

と怠けたくなる気持ちになった時に、

悔しい気持ちを必ず思い出して、

これから一年間続けていってください。

一年間浪人して、第一志望に合格した瞬間、

一気に全身の力が抜けて、

自分がどれだけプレッシャーを感じていたかが分かります。

頑張って!

出願校選択時の注意②

そろそろ出願開始した大学もありますね。

気を付けてほしいことその②。

一回の試験で、実力の100%を発揮できるとはかぎらない、ということ。

どんなに勉強した人でも、試験を何回か受けると、成績にばらつきが出るのは避けられませんよね。

毎回ほぼ100点を取れる人でなければ、どうしてもできる時とできない時と差が出てしまうもの。

 ○自分の得意な分野かどうか

 ○課題文がきちんと読めたか読めなかったか

 ○同じ問題や同傾向の問題を解いたことがあるかないか

などで得点率に変化が生じるのは当然のことです。

きちんと勉強してきた人ほど、

「ここまでやったのだから、失敗することはないはず」

と自分の力を過信したくなり、

と100%の実力を発揮できるという前提で考えがちです。

試験を複数回受けることで、

 一度、実力を発揮できないことがあっても、

 別の機会に、実力を通りに得点できることや、

 実力以上の結果を得られることもあります。

どうしても入学したい大学については、

○2回以上受ける。

○全学部入試などの複線入試を利用する。

○学部を複数受験する。

など、「ダメでも次がある」状況を作っておくことも大切です。

出願校選択時の注意①

正月明けにはいよいよ出願!

とはいえ、まだいろいろ迷っている人もいるでしょう。

いくつか気を付けるべきことを書いてみたいと思います。

今日はその①

私大受験者は「共通テスト利用方式」に期待しすぎないこと。

これは、多分いろいろな所でいろいろな人に言われることだとは思います。

ただ、受験生は言っている人と、受け止める受験生の感じ方の差がとても大きいと思います。

模擬試験の成績と受験の合否を「追跡調査」した統計を見比べてみると、

 私大を「共通テスト利用」で合格した人の平均的な偏差値と

 私大の「個別試験方式」で合格した人の平均的な偏差値では、

ざっくり言って±5くらいの差があることに気づきます。

共通テスト利用で受かっておくには偏差値にして+5高い学力が必要だとするなら…たとえば…大まかに言って

 早慶⇔MARCH

 MARCH⇔日東駒専修

くらいの学力の差が必要だということです。

私大(が第一志望の)受験者の場合、

やはり当たり前ですが、個別試験を厚めに受験しておくべき。

共通テスト利用はあくまで、早めの合格がもらえれば安心だから、くらいの心構えでいてほしいと思います。

したがって「共通テスト利用で滑り止めに絶対受かる」というスタンスは、

かなり学力に自信がある人以外は危険ですので要注意!

共通テストは落ちても当然、

個別試験で(第一志望も滑り止めも)勝負する、

というつもりでいくのが一般的。

と思っておきましょう!

同一大学同一試験日の併願にはご注意!

近年、私立大学の一般選抜では、様々な方式が採用されています。

その結果、併願自体はしやすくなりました。

併願をたくさんすることは、合格のチャンスを高めることができるので良いのですが。

同じ試験内容を使って併願する場合は、注意が必要です。

一番わかるやすいのが「共通テスト利用方式」。

一回受験するだけで、複数の大学に出願できるのは、大変便利なのですが…

言い換えれば、その一回の試験(共通テスト)で失敗してしまうと、

出願したほぼどの大学や学部でも不合格となりかねません。

これと同じ様に、

たとえば明治大学の「全学部入試」などは、

一回の受験で複数学部に出願できて便利ですが、

学部間の配点や合格最低点に、差がないことが多いため、

併願した学部にすべて合格するか、すべて不合格になるか、

といった結果になりかねません。

英語の外部検定利用方式と、普通の3科目入試(いわゆる一般入試)も併願できる大学が多いと思いますが、

英語以外の科目は、同一の試験結果で合否を出すところが多く(たとえば日本女子)、

英語で予想外に失敗したりうまくいったり、という場合の保険的な意味あいで受験する以外、

併願をふやしても大幅なリスクの軽減につながらないことは注意しておきましょう!