2浪して早稲田合格をつかんだ“T先輩”から受験生への激励コメント。頭が悪くても自分に厳しくやることやれば受かります。

これからの話をしようか


お疲れ様。
2020年はこの世の常識すら変えてしまうほど騒がしい1年だった。
普通に暮らすだけでも難しい世の中で、
努力を続けた君たちは、
偉い。

受験勉強は、時には永遠にも思えたかもしれない。
苦痛だったかもしれない。
逃げ出したかったかもしれない。

それでも、いつか終わりが来る。
終わってしまえば、永遠のような一瞬に感じる。

おめでとう。
頑張ったね。
お疲れ様。

たとえ失敗していても大丈夫。
大学名や偏差値が全てじゃない。
今後の人生を彩るのは、これからの君たちだよ。
過ぎたことをクヨクヨすることほど、
人生の無駄遣いはないよ。

さぁ、これからの話をしようか。

「大学で、沢山学んで、沢山遊んで、アルバイトも恋愛もサークル活動も沢山して、人として成長しなさい。」
なんて、当たり前のことは言わない。

私が言いたいことは一つだけ。

「何かに熱くなれ。」

大学生活は、儚くも一瞬で過ぎ去っていく。
惰性で過ごす日々なんて本当にもったいない。
終わったら絶対に後悔するよ。

熱くなることはなんだって良い。
欲張っても良い。
それが恋愛でもサークルでもアルバイトでも勉強でも。

大学生活で一つでも多く、
「思い出すと、涙がこぼれるくらい熱くなった思い出。」
を作ること。

これが大学生としての青春。

私は、浪人するまでの18年間、「堕落」を続けてきた。
そして、死にたくなるほど後悔した。
予備校の自習室で、何度も泣いた。

この後悔をバネに、
「もう2度とこんな思いはしたくない。
”後悔”しない人生を歩みたい。」
そう思った。

だからこそ、毎日何かに熱く、全力で過ごした。
後悔しないために。

飲み会に誘われれば、全力で盛り上げ、爪痕を残した。
好きな人ができたら、全力でアプローチし、交際にこぎつけた。
好きな本は、思う存分読んだ。
隙間時間で好きなゲームを3周した。
初心者から始めたダンスサークルで、振付師を務めるまで成長した。

そして、
予備校のティーチングアシスタントとして、熱く指導を行った。
その結果、こうして皆さんの前で筆を執らせて頂いている。

何かに熱くなることで、
後ろ指刺されることもあるだろう。
世間はほとんどの局面において、いつでも敵だ。
悪意は突然目の前に現れたりもする。

それでも、

思い出は恥ずかしいことをしないと作れない。

「人に何を言われようと、私がすることは変わらない。」
そんな言葉を胸に、生きた。
だからこそ、
「誰よりも充実した大学生活を送った。」と
胸を張って言える。

泣いて
笑って
叫んで
忘れ難い断片に沢山出会って

人生を楽しめ。
心ゆくまで。

恥にまみれても

「生きるということは、恥にまみれるということだ」

私の祖父が、ふと口にした言葉だ。

私は、毎年の年末年始に祖父母に会いに帰省していた。

しかし、2年間の浪人生活中、私は一度も祖父母に会いに帰省しなかった。

祖父母には会いたいに決まっている。

しかし、“浪人生”という後ろめたい姿を祖父母に見せたくなかった。

受験本番が近づいた2月、私は夢を見た。

祖父母が私を起こしにくる夢だ。

夢の中で、私を心配そうに起こしてくれた。

「大丈夫、行ってくるね。」と私は祖父母に告げ家を出た。

振り返ると笑顔で見送る二人がいた。

その瞬間、目が覚めた。

自分は今まで、本当に沢山の人に支えられて生きてきた。

しかし、損も得もなく、ただ私という人間を尊ぶ気持ちを持ち続け、

無償の愛を注いでくれる存在はごく少数だ。

最後の最後に、本当につらい時期を乗り越えられたのは、

今まで私を愛してくれた人への感謝の気持ちだった。

あの夢は、忘れかけていた”大切な想い”を蘇らせてくれた。

恥にまみれていた私を、奮い立たせてくれた。

嘘のような、本当の話だ。

あと少しで本番がやってくる。

そろそろ、落ち込む自分に飽きてほしい。

祖父母や両親に、「ありがとう」と、

感謝の言葉を伝えるのは小恥ずかしいだろうから

「合格したよ」

と、伝えられるようにすればいい。

君のカッコよくない所も、愛してくれるよ。

不合格体験記

「才能も偏差値も無いような、脳みそで、

膨大な情報を受け入れました。

後悔も絶望も無いように、泣きはらした。」

これは、とあるj-popにでてくる歌詞だが、

1浪目を終えた私を物語っていた。

・2/22早稲田大学 社会科学部 試験日

この日を境に受験生活を終え、ほとんどの人が

予備校に足を運ばなくなる。

私は、一般受験をしたすべての大学に不合格を突き付けられ、

後期試験のために予備校に通い続けていた。

閑散とした校舎に入ると、寂しさと悔しさで目頭が熱くなった。

閉館後、毎日苦楽を共にして支えあった友人達と、

毎日一緒に歩いて帰った道を

一人で歩いた。

ふと、涙腺が緩んだ。

今まで我慢していた涙が一気に込み上げてきた。

止まらなかった。

人気のない花壇に座って、孤独に、泣きはらした。

漢文も古文も英語も日本史も、0からのスタートを切って

自分なりに、本当に頑張ったはずだった。

でも、報われなかった。

この日私は、

この涙を糧に、これからを生きていくことを誓った。

もう、こんな思いはしたくない。

そう思った。

「涙の数だけ強くなる」とか

毎年どこかのTV番組で聴くj-popだが、

流行る理由がわかる気がした。

後期試験で受けた明治学院大学からは合格をもらえた。

人生で初めての合格だった。

でも、進学はしなかった。

苦楽を共にした、かけがえのない友達の背中を追いかけることにしたのだ。

「涙を流した、今日というこの日を忘れぬように。」

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これが私の不合格体験記。

この記事を読んで、少しでも何かを感じて頂けたら幸いです。

やる気の出ない方々へ

「やる気が出ない」

「目標はあるけど行動に移せない」

別にそれでいいんじゃないか。

自分の人生だし、自由に生きればいい。

別に誰も君に勉強を強要していない。

やれと言われて、捗るものでもない。

1日だけやる気を出したころで、継続しなければ意味がない。

そんな中途半端な努力ならしないほうが良い。/

そうやって堕落して、なにも頑張れないまま時間が過ぎて

「あと少し休んだら俺は頑張れる」

「本気を出せば私は大丈夫」

「きっかけさえあれば僕にもできる」

とか、わけのわからない言い訳をして、自分を正当化することに必死になって。

中途半端な努力だけして、

不本意な大学に入学して、

学歴コンプレックスを抱えたまま、

「あの時、もっと頑張ればよかった。」

と、後悔する日が来る。

別にそれでもいいんじゃないか。

今勉強できない自分のせいなんだから、

自業自得。

このまま、なにもかも諦めて、

ピラミッド社会の底辺となる将来を受け入れればいいんじゃないかな。

多分、小さな幸せくらいはあるよ。

ここまで散々煽ってきたが、

上記に対して何かを感じることができたなら、

まだ救いようがあるかもしれないよ。