96歳の手習い

毎週欠かさず、読売新聞の日曜日朝刊「えいご工房」のページを楽しみに待っている人がいます。

御年 90 96歳の翁。

その翁は、昼間は未だ現役で畑仕事に勤しみ、夜は辞書を片手に「えいご工房」の英文と格闘しています。

記事をノートにはり、英文を書き出し、訳を確認する。
知らない英単語は、電子辞書と3冊の紙辞書を駆使し整理する。

じっくり1週間かけて、全文を味わうように読み下していきます。
この習いを毎週続けること、数年、ノートは10冊を超えました。

「何故英語を勉強するのか。」
という質問には、

「前に、外国人に駅までの道を聞かれ、あたふたしてしまい、『Go straight and turn right』 くらいしか言えなかったんだよ。カッコ悪くてさぁ。」
と、照れながら回答してくれました。

90歳の爽やかさに触れ、時間があればスマホに手が伸びる自分を恥じ入りました。

人生100年時代、翁のようにいつまでも好奇心旺盛に生きたいものです。

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