私大(経済・経営・商)の数学
明治大学2021年度の概要も入試日程や募集人数も含めて発表されています。
明治の場合、「新入試」というほどの変更点はありませんが、
あえて取り上げるなら、商学部の「共通テスト利用入試(現センター利用入試)」で数学が必須化され4教科以上の入試となったことでしょうか。
(ただし、学部別入試や全学部統一入試では、従来通り「英語」「国語」「選択」の3教科入試が基本です。)
実は、2021年度から、東京理科大-経営のB方式(メイン入試)の入試科目が「英語」「国語」「数学」のみ(従来は社会も選択できた)と変更されたり
2021年度から、早稲田大-商の一般入試で「数学」選択者の募集枠が別に設けられたりと、
「経済・経営・商」系統の学部で「数学ができる」学生を募集する動きが今後出てきそうな雰囲気です。
上智-経済も従来から、成蹊-経済数理も今年度新設で、数学が必須となっていて、今後注目されそうです!
2021年立教大(文系)の選択科目
11/25に2021年度入試の概要が立教大学からあらためて発表されました。
一番大事なのは、
①「個別学部入試」がメインで「全学部入試」がプラスアルファ、という従来のイメージから
基本的に「全学部入試」のみになり(5日間も実施する)、あと1日を文学部のみを対象とする入試日とする
②英語の試験は(文学部以外)実施せず、外部検定のスコア(または共通テスト)を得点化するということです。
さて、
今後のメインとなる「全学部入試」ですが、立教大学の発表では、
「日本史」「世界史」の実施日程が4日間(と文学部用の1日)であるのに対して、
「数学」の実施日程が2日間
「政治・経済」「地理」の実施日程が1日のみとなっています。
つまり、「歴史」での受験者は、文系の場合4日分(文学部はさらに+1日で5日分)のチャンスがあるのに対して、
「政治・経済」のでの受験者は、文系の場合1日のみしかチャンスがない、ということになっているので注意が必要です。
(もともと2020年度までは、立教は2/6の全学部入試でのみ「政治・経済」受験が可能で、個別学部日程では「政治・経済」で受験できませんでしたが。)
なお、理学部の全学部日程は2日間を予定しているようです。
立教(2021年度一般入試)の英語は、やはり「外部検定試験(か共通テスト)のみ」(文学部以外)
文科省による共通テストからの英語外部検定試験の延期決定から、2週間です。
立教大学が改めて2021年度の入試概要をHPで更新しました。
従来の予定通り、一般入試の英語は(文学部以外は)独自試験を作成せず、英検やTEAPやGTECなどの「外部検定試験」スコアを得点化することなりました。
ただし、外部検定試験のスコアがない場合は「共通テスト」の英語を得点として利用することも可能ですし、
外部検定試験スコアと共通テストのうちよい得点になるものを選ぶこともできるとのこと。
ここまで極端な入試(一般入試の英語「なし」)はMRACHにも早慶にもない、大事な変更です。
また従来の予定通り、試験日のうち大部分(5日間)が「全学部」入試となることも再度発表されました。
チャレンジ機会が2020年度より大きく増えるということです。
今回の立教の発表ではほかに
「政治・経済」「地理」「数学」の受験についても注意が必要になりそうです。選択科目をどれにするかという、この件については明日また書きたいと思います。
2021早稲田大学 政治経済学部…英語外部検定×で共通テスト○
文部科学省が『大学入試英語成績提供システム』の稼働を延期することを発表したことに伴い、政治経済学部の2021年度入試の入試改革の修正点が発表されました。
・「英語外部試験検定」のスコア提出はなし(当初の予定から修正されました)で、
・「共通テスト(数学含む4教科4科目)」受験は全員必須(当初の予定から修正なしです)となります。
したがって「共通テスト(4教科4科目)で100点」「学部独自試験(日英両言語の読解)で100点」という配点になります。
今回の修正で新たにとり入れられたのは、
・学部独自試験において、英語で書く能力を問う問題を出題する、としていることです。
英語学部検定試験がないので、かわりに、4技能のうちライティングの問題を導入するということですね。
学部独自試験の当初の試験時間90分が120分に修正されるということですので、
ライティングの問題は、従来の英語の自由英作文より、分量的にも多く、内容的にも深く、なることも予測できそうです!
2020年3月公表予定のNEWサンプル問題に要注目!
”それでも”2021早大(国際教養)は英語+【英語外部検定】+【共通テスト】
英語成績提供システム(=共通テストとセットになった英語外部検定試験)の延期が公表され、
その後の各大学の対応が注目されます。
現在「対応中」の大学が多い中、
【英語外部検定試験】と【共通テスト】をメイン入試(一般入試)に新規導入する予定だった早稲田大学国際教養学部が、
予定通り実施することを、11/8公表しました。
共通テストで前提となっていた英語成績提供システム(共通ID)は、なくなりましたので、
各自(一部の 試験は試験団体に大学へスコアの直送を依頼)スコアを提出することになります。
英語外部検定試験のスコアなど「英語4技能型」など(募集人数の割と少ない)複線入試ではなく、
「メイン入試」で【英語外部検定試験】と【共通テスト】が必須となることが、従来通りの路線で決まったことになります。
(より正確に言えば、英語外部検定試験のスコアがなくても出願できますが、最大20点となる加点が0点になります。ただし英検2級でも7点もらえますので、スコアは提出すべき。)
つまり、早稲田大学国際教養学部では、
○英語力…学部独自試験(80点)+英語外部検定試験(20点)
○国語力…共通テスト(50点-記述問題含む)
○選択科目…共通テスト(50点)
となるわけです。
共通テスト自体での英語外部検定はなくなっても、英語外部検定試験の活用は各大学で今後拡大していきそうですので、
4技能を向上させていくことは、高校生にとって大切なことは変わりませんので、注意してください!