将来の自分を楽しく想像しよう
受験勉強中、ずっとつらい思いをして、どん底に沈みながら勉強をしていてはだめだ。合格にはつながらない。
将来に希望を抱いているからこそ、勉強を頑張れるはず。
合格したら髪を切って染めて好きな服を買って新しい友達ができてバイトもサークル活動も勉強も充実して、あわよくば可愛い彼女ができる。そんな、受験生にとって夢のような生活を私は思い描いていた。浪人生も現役生も、これからますますつらい時期に入っていくと思う。思うように勉強が進まない、成績に伸び悩む、友人や親からの期待に応えられない、そして原因のわからない、漠然とした不安に押しつぶされそうになることもあると思う。私は自習室で人知れず泣いたことが何度もある。
そんなとき、一度深呼吸をして、好きな音楽を一曲聴きながら自分の将来を思い描いた。曲が終わるころには頑張れる自分がそこにはいた。受験生のみんなには将来の自分を楽しく想像しながら勉強してほしい。つらいことを乗り切るためには希望が必要だ。希望があれば、そこにたどり着くために努力できると思う。人生つらいことばかりじゃないよ。
人生で一度くらいは死ぬ気で努力してみなよ
堕落。
浪人するまでの自分の人生を一言でいうとこれだ。
中学、高校と授業中にしていたことは漫画、携帯、睡眠だけ。野球部に所属して部活は少しだけ頑張っていたが、自主練はほとんどしたことがなかった。家に帰るとゲームをしてニコニコ動画を見て中高6年間が過ぎていった。
“大学受験”という人生を左右する一大行事に対しても一切危機感を持つことがなかった。ふと気が付くと周りの人間は努力をして名のある大学に進学。私といえば、合格大学は一つもなく浪人か就職かという選択を迫られていた。
その時、ふとこう思った。「俺、なにしてんだろ」「このまま“堕落”したままでいいのか、ここで何かを変えなきゃ人生を後悔することになるんじゃないか」と味わったことのない不安に襲われた。そして私は、この浪人生活を機に「このまま努力できなかったら本当に終わりだ。人生を劇的に変えてやる。」と、一世一代の“努力”をする決心をしたのだ。