2023年度以降の早稲田大学教育学部入試について

今年の受験生が受けることになる2023年度入試。

様々な大学で入試方法の変更が行われる予定になっています。

早稲田大学の教育学部については、公式HPにおいて 『 これまでの3教科型の一般選抜方式に加えて、大学入学共通テストで、5教科または3教科の知識・技能を評価した上で、思考力・判断力・表現力を評価する論述問題を含む個別試験を課す新しい一般選抜方式を2023年度入試より導入します。 』 と記載があります。

また、一般選抜変更の概要については以下のような記載があります。

『1.現行の2方式(文科系 (A方式)、理科系(B方式) ) に加え、 「共通テスト+一般(C方式)」および「共通テスト+一般(D方式)」を新設します。 』

これは上記にある通りで、以前の方式に加えてさらに共通テスト を利用した形での受験ができるようなったということですね。

続いて


『 2. 学部として新設するC方式は、大学入学共通テスト5教科7~8科目と、学科ごと(理学科は専修ごと)の個別試験を組み合わせたものとします。 また、大学入学共通テストの得点による第一段階選抜を行い、その合格者のみが個別試験を受験できるものとします。 』

ひとつ前に書いてあった 「共通テスト+一般(C方式)」 の詳細が書かれています。

同様に


『 3. 一部専修で新設するD方式は、 大学入学共通テスト3教科5科料目と個別試験を組み合わせたものとします。 』

では、 「共通テスト+一般(D方式)」 について説明されています。

さらに

『 4. 教育学科初等教育学専攻においてB方式の募集を停止し、A方式およびC方式で募集します。 』

とある通り、教育学科の初等教育学専攻 ではB方式がなくなり、従来からあるA方式と新設のC方式で入試を行うことになります。

あわせて


『 5. 理学科生物学専修において B方式の募集を停止し、C方式および D方式で募集します。 』

理学科生物学専修は新しい方式のみになります。


『 6. C方式は学部計で120名募集し、 D方式は理学科生物学専修で 10名募集します。』

ここまでで番号を振った記載は終わりますが、続きが重要です。


『 なお、A~D方式は併願することができません。 いずれも2月19日に試験を実施します。 また、C方式ならびに D方式の新設にあわせ、既存の A方式、B方式を以下の通り変更します。 』

記載の通り、 A方式、B方式 についても内容の変更があります。

このように早稲田大学の1学部を例にとっても変更があるので、その他大学についても様々な変更があります。

ワセヨビ在校生は自分の志望校の受験方法に変更がないか等、面談時に確認しましょう!

学部の選び方

学校や予備校で志望校を聞かれるけど、似たような名前の学部が多くてよく分からない、

という方もいるかと思います。

近年はメジャーな経済学部や文学部だけでなく、名称に国際とついたり横文字の学部が増えたりと、どんな内容を勉強するのか判別つかない学部が増えてきました。

そこで今回は文系学部を中心に、学べる学問分野と学部について紹介していきます!

①文学部系

・読む、聞く、書く、話すといった4技能で外国語を実践的に学びたい:外国語学部

・その外国語圏や日本の文化、歴史、言語を学びたい:文学部、国際教養学部など

・世界規模の地域間の政治的、経済的な影響を学ぶ:国際系の政治・経営学部、国際コミュニケーション学部など

②法学部系

法学部系は、法律か政治か政策のどのアプローチで問題解決するかによって、学部と学科を選びます。

・法律をメインに勉強したい、裁判官など法曹を目指したい:法学部法律学科 

・各自治体や国内の政治を学びたい:政治経済学部、法学部政治学科

・国内外の社会問題等を解決したい:政治経済学部、総合政策学科

③経営、経済学部系

この分野に関しては、経済を理論で学びたいか、その理論を実践的に使う方法を学ぶかで学部が変わってきます。

・企業の経営について学ぶ:経営学部 

・国家間、世界規模での経済の仕組みを学ぶ:経済学部、政治経済学部 

・ビジネスの現場で通じる知識と思考力を身に着けたい:商学部、会計学科、マーケティング学科 となります。

次回は理系学部について紹介します。

史学科について

生徒が史学科に進むことを決めた理由として、「この時代が好き」「大河ドラマが好き」「特定の国に興味がある」などとよく聞きます。

史学科というと「学校の授業と同じように年号と出来事を覚えていくのだろう」と思うかもしれませんが、実は違います。

何が違うのかと言いますと、既に知っている前提で授業が行われるのです。年号も出来事も授業の中で覚えて!なんて言われることはほとんどありません。

各分野に精通した教授たちが、専門的な知識を振る舞い淡々と話していくので、知らないことがあれば質問をしに行くか、あるいは自分で調べなくてはいけません。

初めのうちは日本史、東洋史、西洋史を必修としている大学が多いので、一つの分野をコツコツ勉強してきた受験生にとってキツく感じるかもしれません。

「諸外国の歴史が全く分からないので参考書を買って勉強した」と話を聞くくらい、自分で知識を吸収することが重要です。

また、史学科のレポートについてはテーマを設定し、テーマに沿った文献と史料を探すことから始まります。レポートは感想を書くものではありません。

文献と史料を読み込んで自分の力で咀嚼して、出来事の背景を考察し、論理的に示すことが求められます。

話を聞くと難しく感じるかもしれませんが、
史学科の魅力は、他の学問との橋渡しをしてくれるところです。

例えば特定の偉人について知りたいのなら、
終生や功績を文学書から知り、考え方を思想や哲学書から知る、
世に広めた施策や発明を法律、経済書から知るなど。

答えや根拠が見つからない状況に遭遇した時に、意外とそのような学問書からヒントを得られることがあります。

歴史と文学、両方学びたい人など、是非、史学科を選択肢として入れてみてください。

歴史は冒頭も結末も変えることはできませんが、結末に至るまでには様々な出来事が存在し、考え方は多種多様です。

そのため、一つの論にとらわれず、
多角的に物事を見る力が求められるのだろうと思います。

また、それはきっと社会人になったときに役に立つものになるでしょう。

理系の英検など外部検定利用について

理系志望の生徒の面談をすると、「数学や理科は得意だけど英語が苦手」というパターンが多くあります。

大好きな数学は何時間でも勉強できるけど、英語は嫌いだから英単語帳を開くだけでも苦痛だという話もよく耳にします。

さて、そういった場合、あらかじめどのような対策ができるのか考えると「英検」の利用は非常に有効です。

芝浦工大の入試情報サイトを例に取ってみましょう。

https://admissions.shibaura-it.ac.jp/admission/exam/english_qualification.html

外部検定利用入試の試験科目を確認すると、英検などの検定試験はあくまでも出願資格となるだけです。基準値を超えていれば出願できることになります。英検を例にとるとスコア1980以上(2級合格基準と同等)です。

そして、実際に受ける入試は数学と理科の2科目となるため、当日に英語の試験を受けることなく、得意な数学と理科の合計点数だけで合否判定に臨むことができるというわけです。

これなら苦手な英語を入試当日に何点取れるか気にしなくて済みます。

他の大学も似たような形で外部検定利用できます。

特に現在の高校1、2年生はもう少し時間に余裕があるので、あらかじめ外部検定を取得しておくといいでしょう。

法学部は何を勉強するのか

法学部卒だと言うと、8割ぐらいの人からかっこいいという反応が返ってきます。法律は国民全員にかかわりがあるものの、身近であるとは言い難いために、難しそうなイメージがあるからだと思われます。

ですが、法学部に行きたいと考えている生徒でも、実際に何を勉強できるのかが分かっている人は多くいません。では、法学部とはどのような学部なのでしょうか。

基本的には六法(憲法・商法・民法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法のこと)の基礎知識を学びながら、問題を解決するための法解釈と論理思考を身に着けていく学部です。

法解釈は、その法律をどのように理解するかの説の違いによって、問題解決の結果が大きく異なってきます。たとえば、私が大学に入って初めての刑事訴訟法の授業で出された課題は、

【Aさんが恋人であるBさんの頭を丸刈りにした。この場合、Aさんに適用される法律は傷害罪と暴行罪のどちらか答えよ】

というものでした。

罪が軽い方の暴行罪と、罪が重い方の傷害罪のどちらを適用しても、その解釈にはメリットとデメリットがありますし、問題点のない完璧な法律は存在しません。反対派の相手を納得させる論理的思考力と、的確に批評できる目を養っていくことが、法学部で学ぶ魅力だと思います。

共通テストまであと・・・

9/1から掲示していた共通テストのカウントダウンが、気づいたら一桁になっていました。
月日が経つのがとても早く感じていますが、試験日までに気を付けるべき点をまとめました。

試験会場を前日までに確認する

「受験票は届いているけど、試験会場をチェックしていない」という方、要注意です。

特に広い大学では、キャンパス内の移動に時間が掛かることが想定されるので、早めに行くことをおススメします。
また、試験会場は合っていても、キャンパスを間違える受験生が毎年いるようですので、下見に行ってみるのと良いでしょう。

試験会場について以前、ワセヨビに通っていた生徒から、
「帰り道、試験会場の最寄り駅が小さいので受験生が駅の外まで溢れていた。入場規制をかけられたこともあり全然進めなかったので、泣く泣く2駅くらい歩いて別の駅に向かった」という話を聞きました。

そんな出来事まで想定するのは難しいと思いますが、
乗換できる駅があるか、バスが通っているかなどは確認しておきましょう。

時計を用意しておく

予備校では時計を設置していますが、試験会場では時計が置かれていないところが多いです。その理由は時間にズレが生じてしまった時に、会場側が責任を負わなくてはならないからです。

日頃から時間を意識して問題に取り組んでいるかと思いますが、
自分の時計を用意しておくことで、時間配分を自身で管理できることはもちろん、残り時間を把握できるなど色々とメリットがあります。

シャープペンシルまたは鉛筆、消しゴムを用意する

これは当たり前の話になりますが、、、
試験会場に来て早々「筆箱を家に忘れてきた!」なんてことがあるかもしれません。
それを防ぐためにも前日あるいは家を出る前に必ず確認をしておきましょう。

余談になりますが、
マークシートを塗るときに「鉛筆が良いのか、それともシャーペンが良いのか」と話題に挙がりますが、
鉛筆の方が少し速くマークできるそうです。時間が勝負の受験では鉛筆を使うと良いでしょう。

受験生に配慮した、この無地鉛筆セットがおススメです。

MONO マークシート用無地鉛筆
キャップ付きです!

試験前日の勉強法を考えておく

これからの受験で特に心がけてほしいことです。
次の日が試験だから、寝る間を惜しんで勉強しないといけない気持ちは分かりますが、勉強するにも目的をしっかり見つけることが重要です。

例えば、引っかかりやすいところ、重要なところを再確認する、といった要点をおさえておくことです。
万全な状態で挑めるようにするためにも必要最低限の勉強にしておきましょう!

また、試験当日は何が起きるか分かりません。体調不良、電車遅延など・・・。

毎年、この時期は雪予報になることが多いので心配していましたが
今のところ晴れのようです。安心しました!

アクシデントが起きないよう、しっかり準備を行いましょう!

現在の高校2年生が受ける大学入学共通テストはいつでしょうか

今年の受験生はもはや直前となった共通テストですが、来年の受験生である現在の高校2年生が受ける大学入学共通テストはいつでしょうか。

すでに入試へ向けて勉強を始めている2年生は知っているかもしれません。でもまだ、自分の受験が先だと思っている人はたくさんいますよね。

知らないことは恥ずかしいことではありません。ここで一緒に調べてしまいましょう。

2022年に新たに高校3年生となる人が受ける共通テスト の日程を調べるときは、まず検索サイト(googleでOK)で「 令和5年度  共通テスト」と入力しましょう。

そうすると上の方に「令和5年度試験-大学入学センター」という検索結果があるはずです。

大学入学センターというのは 「大学入学共通テストに関する業務等を行うことにより、大学入学者の選抜の改善を図り、もって大学及び高等学校等における教育の振興に資する」ことを目的とした組織です。

つまり、実際に大学入学共通テストを運営している公式の組織ということです。

なので、どんなサイトよりもここで得られる情報は確実ということ。信頼できる情報源ですね。

さらにそのサイトに入ってみると「令和5年度試験」という表示が出てきます。

ちなみに、2022年に高校3年生になるのに令和5年度?1年先では??と疑問に思う人がいるかもしれません。

この場合の年度の数え方は、 「令和5年度に入学する人が受けるテスト」という意味なので、実はこれが正しいのです。

さて、そこから下を見ると「実施期間」という項目があります。

そのままだと何も表示されていないのですが 「実施期間」 と書いてある右側にある+(プラス ) のマークをクリックすると、表示が展開して日程が出てきます。

令和5年度試験実施期日 令和5年1月14日(土)、15日(日)

これで分かりましたね!現在の高校2年生が受ける大学入学共通テストの日程は2023年の1月14日(土)、15日(日)です。

ちなみに 、日程の下に「 大学入学共通テスト出題教科・科目の出題方法等及び大学入学共通テスト問題作成方針 」と表示されています。

長くて分かりづらいですが、ようするに「共通テストの出題方法と問題作成方針」ということです。

実際に共通テストを受験する予定の人は必ずここもチェックしておきましょう。

科目別の出題方法だけでなく、問題作成者がどのような考え方で問題を作るかという方針が書いてあります。

特に「外国語の項目」は必読と言ってもよいでしょう。

出願時の注意点

12月があともう少しで終わり、1月に突入します。
1月というと共通テストを思い浮かべるかと思いますが、同時に一般入試の出願準備をしなくてはなりません。
そこで、出願する上での注意点をまとめました。

①受験用の写真は私服で

出願する際に写真が必要になります。
学生証用の写真として使われる大学が多いので、私服での撮影を強く推奨します。
(青山学院大学は「高等学校の制服着用の写真は不可」と記載がありました!)

撮影する場所は、証明写真ボックスより、写真スタジオで撮ってもらうことがオススメです。
証明写真ボックスの場合、人の判断がありません。
出来上がった写真を見てみたら「表情が硬く見えるので撮り直ししたい・・・」なんてことがあります。
また、写真をデータ化して求める大学が多いので、写真ボックスの場合はデータ化が出来ません。

一方、写真屋で撮ってもらえば、プロのカメラマンがいるので
表情を指示してくれたり、綺麗に見えるように修正をしてくれたり、
写真をデータ化してくれたりするので、写真が無くなってしまったという時などとても便利です。

②主体性・多様性・協働性を考える

難関大学を中心に出願時に「主体性・多様性・協働性」に関するエピソードを求めてきます。
「何を書いたら良いか分からない・・・」とお悩みのあなたへ
まずは、今までしてきた経験(部活動、学校行事、係・委員会など)を掘り起こし、
「主体性・多様性・協働性」に結びつけるように文章を考えるようにしましょう!

些細なことでも自分が活躍・発揮したことを思い出せるようにしておくのが望ましいです。

エピソードがまとまったら、早速出願サイトに入力!といきたいところですが、
あらかじめエピソードはサイトに文章を貼付け出来るようにしましょう。
その場で考えていると、セッションアウトとなってしまい、最初からやり直しになりますのでご注意を。

③調査書を申請する

出願時に調査書が必要になります。
この調査書は学校に行かないと申請が出来ません。また、申請したからすぐに出来るものではありません。
発行されるのにおおよそ1~2週間かかるそうです。
「出願締切までまだだから・・・」と油断していると大変なことになるので、早いうちに申請を行ってください。

入試で切羽詰まっているからといい、出願に必要なことを後回しにしていると、そもそも受験が出来ません。
今まで勉強してきたことが水の泡になります。
今、出来ることから始めていきましょう。

主要大学 学部・学科別合格難易度ランキング表

先日から、在籍生向けに2022年度バージョンの主要大学 学部・学科別合格難易度ランキング表を配布しています。

なんと早稲田予備校オリジナル!

国立文系・国立理系・私立文系・私立理系と表が分けられており、大学名、学部により偏差値でランク付けされています。

受験生はもちろんですが、高校1・2年生こそこういった資料を活用することで周りと差がをつけることができます。

ちょうどいま受験生の先輩たちは、自分が受ける大学の受験スケジュールを決めるために、どの大学のどの学部をいつ受けるのかについて一生懸命調べているところです。

(受験アドバイザーと相談している先輩の姿を見たことがある人もいるかもしれませんね! )

志望校について少しでも早く調べていると勉強のスケジュールを効率的に組み立てることができます。

いまなら初めて予備校へ来校された方にもプレゼントしているので、ぜひお友達などを連れてきてください!

主要大学 学部・学科別合格難易度ランキング表