リベラルアーツとは?

リベラルアーツとはどのような学問なのでしょうか。

リベラルアーツとは「自由な学び」や「幅広い教養」を意味する学問の領域のことです。元々は古代ローマや中世のヨーロッパでの教育カリキュラムにおける基本的な7つの学芸(文法、修辞、論理、算数、幾何、天文、音楽)を指しておりましたが、現代ではより幅広い意味を持ち、様々な分野の知識やスキルをバランスよく学ぶ考え方やアプローチのことを指します。

リベラルアーツを学ぶことで得られるメリットを見ていきたいと思います。

多様性のある問題に対応できる: 現在は複雑で、一つの分野だけの知識では解決できない問題が多くあります。リベラルアーツでは多様な視点や知識を持つことで、これらの問題に柔軟に対応する力を育むことができます。

②思考力やコミュニケーション能力が向上する: 様々な分野の知識や考え方を学ぶことで、自分の意見や考えをしっかりと形成し、それを他者に伝える能力が身につきます。

自ら学ぶ姿勢の養成: リベラルアーツは「学ぶことの楽しさ」や「好奇心」を刺激するものです。この姿勢は、大学を卒業した後も自ら学び続ける力となります。

リベラルアーツは、文学、哲学、歴史、社会科学、自然科学、数学、芸術など、様々な分野がまとまっています。しかし、それぞれの分野を詳しく学ぶだけでなく、それらの知識を統合し、広い視野で物事を捉えることが重要です。

また、リベラルアーツはただ知識を増やすだけでなく、自分自身をよく知り、自分の考えや価値観を深め、それを社会と共有するための学びとも言えます。

データサイエンスとは?

「データサイエンス」という学問が近年、注目されていますが、これは一体どのようなものなのでしょうか?

データサイエンスは、世界中に蓄積されている膨大なデジタルデータ(=ビッグデータ)を解析し、新しいサービスやビジネスモデルを生み出していきます。

コンピュータやスマートフォンの普及とともに、ICT(情報通信技術)が急成長し、これに伴い、多様なデジタルデータがネットワーク上に蓄積されています。このビッグデータを正確に分析することで、各分野で新たな価値の創出や予測が可能になります。

具体的な実用例は以下の通りです。

  • 医療分野:患者のデータを基に、病気の早期発見や最適な治療法を特定する
  • 商品購入、動画配信サービス分野:ユーザの購入や視聴履歴を分析して、興味を引く商品や番組を推薦する、など。

データサイエンスの学問としての特徴は、文理の境界を越えた視点でデータを活用し、社会の課題を特定・解決することです。これは、従来の理系学部の情報通信系学科などとは異なるコンセプトを持っています。

特筆すべきは、文系重視の一橋大学に「ソーシャル・データサイエンス学部」が新設されたことです。これは受験生の選択にも影響を与えるでしょう。

薬学部について

近年、医学部や薬学部のような医療関連の学部は人気が高い傾向が見られます。医師や薬剤師といった専門職に就くための学部ということもあり、専門職としての安定性や社会貢献度が受験生にとって魅力的な理由として挙げられています。

その中でも薬学部では、医薬品の研究開発、製造・販売・使用に関わる知識や技術を学ぶための学問領域を指し、医薬品の成分や作用のメカニズム、副作用・安全性・効果などに関する深い知識の習得を目標に、将来は薬剤師、薬学研究者、医薬品産業の専門家などとしての活躍が期待されています。

薬学部には一般的に薬学科と創薬科学科の2学科に分かれており、違いを見ていきたいと思います。

薬学科は主に薬剤師の育成に力を入れ、6年制となっています。また、薬剤師国家試験の受験資格について「受験資格は6年制薬学課程を修めて卒業した者」と明記されていることから、薬剤師の職に就きたい方は6年間通うことが必須になります。

一方で、創薬科学科とは、新しい医薬品を発見・開発するための科学的な知識と技術を学ぶ学科です。薬剤の化学的合成、生物学的反応、薬剤による効果と安全性の評価、臨床試験など、医薬品を生み出す各段階に関連する知識や技術を習得していきます。4年制ではありますが大学院まで進むケースが多いようです。

薬学部といっても興味のある内容によって進路が変わっていきます。まずは自分が何に関心を持っているのか、何を学びたいのか考えていく必要があります。

国立大学と私立大学の比較 – どのように対策すべきか

今回は国立大学と私立大学の入試特徴を中心に詳しく解説していきます。

1. 試験科目の違い

  • 国公立大学:複数の科目を満遍なく学ぶ必要があります。例えば文系の人は数学も対策する必要があります。国公立を目指す皆さんは、早めのスタートを心がけましょう!
  • 私立大学:主要3科目を中心に学習しますが、国公立に比べると科目数が少ない分、試験はより難易度が高められることが一般的。しっかり基礎を固めてから、実践的な演習に集中しましょう。

2. 入試方式の違い

  • 国公立大学:共通テストと2次試験を受けるシステムです。一発勝負の試験が2回続くので、しっかりとした対策が必須です。
  • 私立大学:学部・学科によっては、1つの大学を複数回受験するチャンスが。しっかりとした戦略を練り、多くの機会を活用しましょう。

3. 問題の傾向の違い

  • 国公立大学:記述式問題が中心です。特に英語では高度な記述が要求されるので、頻出のフレーズや表現技法をしっかりとインプットして、理想的な答案作成を目指しましょう。
  • 私立大学:応用的な問題が出題されることが多いです。一見するとマニアックな問題でも、しっかりとした対策をすれば克服可能。特有の対策を取り入れて、万全の準備をしましょう。

皆さん、どちらの大学を志望していても、それぞれの特徴を理解し、効率的な学習を進めることが大切です。早稲田予備校西船橋校では、皆さん一人ひとりの目標達成をサポートしています。頑張りましょう!

【高1・2生必見!】経済学、経営学、商学の違い③

↓こちらの記事の続きになります。↓

【高1・2生必見!】経済学、経営学、商学の違い② – 早稲田予備校西船橋校のブログ (waseyobi.jp)

商学とは・・・

企業経営に必要となる商品の流通と資本となるお金の会計を学ぶ学問です。

商学にはそれぞれ3つの分野があります。

①経営戦略(マーケティング)
商学は経営学と似てなるものが多い学問ですが、各企業が生き抜くために必要となる経営方針を明確に定め、
顧客が求めているものを正しく理解して、商品が売れるための戦略作りを行っていきます。

②貿易学
商売の取引において、国内だけではなく国外にも目を向ける必要があります。
外国と貿易する際の流通やマーケティングを学んでいきます。

③会計学
各企業が日々行っている経済活動について金額ベースで記録・計算・報告を行わなければなりません。
それによって企業の実績(どれだけ利益を上げることが出来たか)を可視化させ、さらに実績向上に向けて戦略を立てていきます。

会計学を学ぶには「簿記」の知識が必要不可欠です。
簿記とは、各企業で行われる日々のお金の出入りを各種の帳簿に記録して管理を行うものです。
その技術に関する資格「日商簿記」を取得しておくことで、各企業の経営管理や分析が出来るようになり、
就職活動の時に大いに役立ちます。

また、日商簿記を1級まで取得すると、会計の難関資格に挙げられる公認会計士や税理士に向けてチャレンジされる方が多いです。
合格すると会計や税務のプロフェッショナルとなるので専門性の高い仕事が出来るようになります。

【高1・2生必見!】経済学、経営学、商学の違い②

↓こちらの記事の続きになります。↓

【高1・2生必見!】経済学、経営学、商学の違い① – 早稲田予備校西船橋校のブログ (waseyobi.jp)

経営学とは・・・


組織や企業で所有している「ヒト・モノ・お金・情報」をどのように効率よく動かしていくか学んでいく学問です。

経営学にはそれぞれ3つの分野があります。

①経営戦略(マーケティング)
各企業が生き抜くために必要となる経営方針を明確に定め、顧客が求めているものを正しく理解して商品が売れるための戦略作りを行っていきます。

②組織戦略(マネジメント)
企業を構成する内部組織の活性化を促し、効率の良い人員配置を考えていきます。
また、その組織が円滑に動けるように人材育成を図っていきます。

③会計(ファイナンス)
企業活動全般で発生するお金とその仕組みについての管理方法を追究していきます。

経営を学ぶことで組織の管理力、分析力、
そして独自の理念をもって起業する道が開けるようになります。

社会の仕組みを理解したい、事業を起こしたい方などにおススメの学問になります。

【高1・2生必見!】経済学、経営学、商学の違い①

経済学、経営学、商学は密接につながっている中で、
「それぞれの学問の違いが分からない」という悩みを持つ人も多くありません。

まずは経済学について説明をしていきたいと思います。

経済学とは・・・


身の回りにあるモノやサービスを「作る」「分ける」「手に入れる」という3つの視点で国家・企業・消費者の関係性を元に様々な仕組みを学んでいく学問になります。

また、社会全体がどうしたら豊かになれるのかを追究もしていきます。
日本は資本主義(個人が自由にお金を儲ける社会)の国ではありますが、当然、課題が出てきます。
その課題に対処するために必要となる政策、理論、歴史の観点から問題点を探すことを始めます。

経済を学ぶことで、経済や社会情勢で起きる様々な出来事に対して理論的に分析する力を鍛え、その力を活かして幅広い業種で活躍できるようになります。

経済学部を目指す方は日々、ニュースや新聞などを見ておくことをオススメします。

次回もお楽しみに!