「青チャートを3周しました!」という合格者の声を聞くと、自分もやらなきゃと焦りますよね。でも、計画なしに突き進むのは危険です。まずは、青チャートの「敵の正体(ボリューム)」を数字で把握することから始めましょう。
青チャートの「合計問題数」を知る
例題(もっとも重要な問題)だけに絞っても、その数は膨大です。
- 数学Ⅰ+A:約330問
- 数学Ⅱ+B:約420問
- 数学Ⅲ+C:約300問
- 合計:約1,050問
これに「練習(Practice)」や「演習問題」を合わせると、軽く3,000問を超えてしまいます。
1周するのにかかる「現実的な時間」
1問あたり、解く時間と解説を読む時間を合わせて平均15分と仮定してみましょう(※初見の問題を想定)。
- 1,050問 × 15分 = 15,750分 = 約262時間
もし1日2時間、毎日数学に捧げたとしても、例題を1周するだけで「約4ヶ月強」かかる計算になります。2周、3周と繰り返して定着させることを考えると、1年がかりのプロジェクトであることがわかります。
挫折せずに「最短」で終わらせる3つの戦略
「そんなに時間がかかるなら無理だ・・・」と絶望しないでください。効率を極めれば、時間は大幅に短縮できます。
1. 「コンパスマーク」で優先順位をつける
青チャートには難易度が5段階の「コンパスマーク」で示されています。まずはマーク1〜3の基礎・標準問題だけを全範囲終わらせることに集中しましょう。これだけで入試に必要な土台の8割は完成します。マーク4〜5は、志望校のレベルに合わせて後から追加すればOKです。
2. 「指針」だけ読んで5分で判断する
すべての問題を紙に書いて解く必要はありません。問題を見て、解法(指針)がパっと思いつくかチェックします。
- 瞬時に解法が出る:その問題はスキップ。
- 5分考えてもわからない:すぐに解説を読み、「なぜその解法になるのか」を理解して次に進む。この「仕分け」を行うだけで、学習スピードは3倍以上になります。
3. 「〇×△」チェックで2周目を高速化
1周目のとき、問題の横に必ず印をつけましょう。
- 〇:自力で完璧に解けた
- ×:全くわからなかった
- △:ヒントがあれば解けた
2周目以降は、「×」と「△」だけを解き直す。これが青チャートを「終わらせる」ための鉄則です。
「終わらせること」が目的にならないように
一番の失敗は、期限に追われて「ただ解いただけ(理解していない)」状態になることです。青チャートはあくまで、入試本番で初見の問題を解くための「武器庫」。1問1問から「他の問題にも使えるエッセンス」を盗み取る意識を持ちましょう。
膨大な青チャートも、1日のタスクに分解すれば必ず攻略できます。机に青チャートを広げて、今日から最初の一歩を踏み出しませんか?
