2023年度早稲田大学「文化構想学部」入試結果分析 – 募集人員の変化と倍率の安定性

こんにちは!早稲田大学入試情報の続きをお届けします、今回は第6弾です。2023年度の早稲田大学文化構想学部の入試結果について深掘りしていきましょう。

まず、2021年度の入試改革により、「センターのみ」の方式が廃止され、募集人員が一般370人、英語4技能70人、共通テスト利用35人の合計475人となりました。こうした改革を踏まえて、過去3年間のデータを比較すると、志願者数は学部全体で11,211人と、大きな変動は見られませんでした。

合格者数については、一般が736人、英語4技能が355人、共通テスト利用が217人となっており、特に一般の部分で前年よりも合格者を絞って補欠繰り上げの調整を行っていることがわかります。具体的には、一般の補欠繰り上げは103人で、これは前年と比較して明らかに増加しています。

そして、最も気になる実質倍率についてですが、一般が8.4倍、英語4技能が7.4倍、共通テスト利用が4.6倍となっており、ほぼ前年並みの倍率を維持していました。

ちなみに、文化構想学部は 文化・人文学分野を組み立てていき、またその領域を横断的に学んで新しい文化の世界を構想する(つくりあげる)学部です。様々な研究に触れて自分が学びたいテーマを設定して究めていきます。

以上、2023年度の文化構想学部入試結果から見える傾向と動きでした。次回も早稲田大学の入試情報をお伝えしますので、お楽しみに!

2023年度早稲田大学「社会科学部」入試結果解析 – 堅調な志願者数と変化の予兆

こんにちは!早稲田大学入試情報シリーズ、今回は第5弾となります。2023年度の社会科学部入試結果を分析していきましょう。

社会科学部は、入試制度に変更がないため、志願者数は安定しています。2023年度は10,191人となり、前年度の10,298人にほぼ横ばいといった感じです。

一方、合格者数は1,181人と、過去4年間で最多の数値を記録しました。一方で、補欠繰上が42人と少なくなっています。これは早稲田大学が最初から合格者をしっかりと絞り込んだ結果と思われます。

それでは、実質倍率について見てみましょう。一般試験は依然として高倍率が続いており、9.0倍を記録しました。また、共通テスト利用の場合は3.7倍と、こちらも高倍率ですが、ここ4年で最多の合格者を出したため、実質倍率は落ち着いた感じです。

今後の動向として注目すべきなのは、社会科学部が2025年から入試方式の変更を予定している点です。つまり、2024年度が現行方式の最後の入試となるので、その影響がどう出るのか見守る必要があります。

ちなみに、社会科学部では社会を構成する「政治学」「経済学」「法学」「商学」などを学んでいきます。1年生では社会科学の概念を学び、2年生の秋頃からコースを選択して専門的な内容を扱っていきます。テーマは約60もあるそうで、とても豊富です!

以上、2023年度の社会科学部入試結果から見える傾向と動きでした。次回も早稲田大学の入試情報をお伝えしますので、お楽しみに!

2023年度早稲田大学「商学部」入試結果の見える傾向と動き – 3つの試験方式とその結果

こんにちは!早稲田大学入試情報シリーズ、今回は第4弾となります。今回は注目の商学部の結果分析を行ってみます。

2023年度の商学部は志願者数が10,718人と、前年度の11,777人からやや減少しました。しかし、この減少は商学部が新たに3つの試験方式に分けられた影響と考えられます。

合格者数は1,089人となり、補欠繰上が144人となっています。補欠繰上の数値から、今年は最初に合格者を絞り、その後繰上で補充する方式を取ったことが見て取れます。

それでは、各試験方式の実質倍率について見てみましょう。地歴型は9.7倍、数学型は5.2倍、英語4技能型は3.6倍となっています。特に英語4技能型は、募集人員が少ないこともあり、昨年度の高倍率を避けようとする志願者の動きが見られた結果と思われます。

各試験方式は同日に実施されるため、受験者はどれか一つを選ぶことになります。これが地歴型の高倍率、数学型の5~6倍の維持、そして英語4技能型の倍率の乱高下に繋がっています。

しかしながら、英語4技能型は2024年度をもって廃止される予定です。このため、受験者の中には、廃止を回避するために他の試験方式を選ぶ人や、逆に最後のチャンスとして英語4技能型を狙う人が出てくる可能性があります。

商学部では1年生の時に商学の基礎を学び、2年生の秋から専門のコースを選択します。初めは手広く勉強して、学年が上がるにつれて専門的で高度な研究を行えるのが魅力です。

以上、2023年度の商学部入試結果から見える傾向と動きでした。次回も早稲田大学の入試情報をお伝えしますので、お楽しみに!

2023年度早稲田大学「教育学部」入試結果の深掘り分析 – 新しい方式とそれがもたらした影響

こんにちは!早稲田大学入試情報シリーズの第3弾、今回は教育学部の結果分析に挑戦します。2023年度は特に注目すべき変更がありましたので、それを踏まえてデータを読み解きましょう。

まず、2023年度から共通テスト(共テ)を利用する新しいC方式・D方式が導入されました。これにより、従来のA方式の「政治経済」とB方式の「生物」「地学」は受験科目からなくなりました。全体の志願者数は13,229人となり、前年度の14,508人からは減少しましたが、新方式の影響を受けたと考えられます。

新たに導入されたC方式・D方式の志願者数は921人で、全体と比べると少なめです。特に注目すべきは、生物学専修はC・D方式のみの入試となったにも関わらず、志願者数は前年よりも減少したという点です。実質倍率も前年度より低くなりました。これは新しい試験方式への移行期間とも言えるでしょう。

合格者は全体で2,002人となり、これは前年度の1,885人よりも増加しています。補欠繰上げは94人で、前年度の248人から減少しています。これらから、新方式が志願者数や合格者数に影響を与えたことが見て取れます。

一方、旧方式であるA・B方式について見ると、初等教育学専攻の倍率が急上昇している一方、国語国文・英語英文の倍率が下降傾向にあるという結果が出ています。地歴専修と公共市民では、一定の周期性が見られます。

新方式のC・Dについては、比較的低い倍率を示していますが、これは新たに導入された方式のため、受験者数の変動や合格者数の増加が大きく影響していると考えられます。

ちなみに、教育学部は文系、理系そして外国語を含め幅広く講義が行われています。教育学部の教育学科という括りではなく、国語を学びたいなら国語国文学科、社会を学びたいなら社会科・・・と専門的な知識を究めることができます。

今後の入試改革の影響を見る上でも、2023年度の結果分析は興味深いものになりました。次回も早稲田大学の入試情報をお伝えしますので、お楽しみに!

2023年度早稲田大学「法学部」入試結果分析 – 数字から見えるトレンドと展望

こんにちは、早稲田大学の入試情報を取り上げる第2弾となります。今回は2023年度の法学部の結果を紐解いてみましょう。過去4年間の数字を比較して、トレンドとその背後にある要因を見ていきます。

全体の志願者数は6,616人で、前年の6,651人から微減しました。これは大きな変動ではありませんが、一般入試の受験者が4,780人と増加し、共通テスト(共テ)の受験者が1,836人と減少したことが影響していると考えられます。法学部の入試制度に大きな変更はなかったので、このような比較的安定した推移は予想されていました。

一般入試の実質倍率は5.3倍となり、前年度の4.8倍から増加しました。しかし、合格者数は811人と前年の754人よりも増えています。補欠繰上が0人という結果は、前年度の112人から大きく減少しており、合格者が予定通り入学していることを示しています。

一方、共テの実質倍率は3.6倍と、前年度の3.5倍からわずかに増えています。しかし、合格者数は510人と前年度の550人よりも減少しています。

これらの結果を見て、法学部の実質倍率が高まっている一方で、合格者数も増加傾向にあることが分かります。

法学部は時代の変化に適応し主体的に活動し、法的思考をもって物事を考えていきます。

それぞれ3つのコースに分かれており

・司法・法律専門職(法曹(弁護士など)や法律専門職(司法書士)志望など)

・企業・渉外法務

・国際・公共政策(国家公務員、地方公務員志望など)

と将来の進路や目的に合わせて履修することができます。

次回も引き続き早稲田大学の入試情報をお伝えしますので、お見逃しなく!

2023年度早稲田大学「政治経済学部」入試結果分析 – 数字が語る軌跡とトレンド

こんにちは!

今回は、2023年度の早稲田大学政治経済学部の入試結果について詳しく見ていきましょう!

2020年から2023年までのデータを比較することで、変化の趨勢を理解することができます。

一般選抜、共通テスト(共テ)入試を併せた全体の応募者数は、2020年度の7,881人から大幅に減少し、2023年度は5,209人となりました。

減少の要因として一般選抜において、2021年度より3教科型の入試から「総合問題」へ変更し、共通テスト(共テ)の受験が必須となり、数学ⅠAを含む新しい形式を導入した影響が大きいと思われます。

その結果、一般選抜の受験者は 2,866人と、前年の2,901人からわずかに減少しました。 一方で、共テの受験者は2,343人と、前年の1,971人から増加しました。

また、募集人員については2020年は525人から、2021年以降は350人に減員されたにも関わらず、合格者数は増加傾向にあり、2023年度も1394人と増加しました。

ここから分かることは、入試形式の変更や募集人員の削減にもかかわらず、合格者数は増え、想定通りの生徒が入学していることです。早稲田大学政治経済学部の進化と変動を追い続けるためには、これらのデータが重要な鍵となります。

政治経済学部ではグローバルな視点と幅広い知識が求められます。志望される方は社会で問題視されている出来事に関心を持ち始めましょう。 総合問題の中にも現代の政治・経済分野の問題や数学的発想が求められる問題も出題されるので、内容をしっかり理解するためには基本的な知識が欠かせないのです。

今後も情報をアップデートしていきますので、お見逃しなく!

学校推薦型・総合型選抜入試対策講座

将来の進学に向けて、最適な出願戦略を一緒に考えませんか?

早稲田予備校西船橋校では、学校推薦型・総合型選抜入試対策講座を提供しています。この講座では、大学の募集要項を詳しく確認しながら、生徒一人ひとりの強みや個性、将来のビジョンを踏まえて、最適な出願戦略を立てていきます。

私たちの講座では、生徒の志望する大学・学部に応じた志望理由書の添削指導を行います。志望理由書は入試審査の重要な要素の一つであり、その内容が合格へのカギとなります。私たちは生徒一人ひとりの個性や目指す大学に合わせて、魅力的で独自な志望理由書を作成するためのサポートをします。

また、質問に対する正しい回答方法や面接時の適切な振る舞いについてもしっかり学びます。面接試験は受験の重要なステップであり、自信を持って臨むことが求められます。私たちは経験豊富な受験アドバイザーとの模擬面接を通じて、生徒たちが面接試験当日に自信を持って臨むことができるよう、繰り返し指導していきます。

面接練習の実施回数は2~3回程度であり、短期間で効果的な学習を進めることができます。私たちは生徒たちが将来の進路についてしっかりと考え、自信を持って志望校に合格できるよう全力でサポートします。

早稲田予備校西船橋校の「学校推薦型・総合型選抜入試対策講座」は、生徒一人ひとりの個性を尊重し、将来のビジョンに合わせた出願戦略を立てるための理想的な講座です。ぜひ私たちと一緒に、夢の大学進学への第一歩を踏み出しましょう。

【浪人生向け】大学入学共通テストの出願準備

高校生の頃は学校経由で出願を行っていたかと思いますが、卒業したら自分で出願することになります。

出願する上での注意点。


①志願票は書き終わったらコピーをとっておくこと

志願票について、大学入学共通テストの案内に「確認はがきの受領後、登録内容の確認の際に使用します」と記載があります。
保管している志願票のコピーと照合して登録内容に間違いないかどうかを確認するためです。

大学入学共通テスト以外にも一般入試でも出願に必要な書類があればコピーをとっておく習慣をつけておきましょう!


②卒業証明書は早めに発行してもらうこと

あらかじめ学校のHPで卒業証明書の入手方法を確認しておくことをお勧めします。

HPから「卒業生」や証明書関係の項目を探してみると、手続き・申請方法が見られる高校が多いようです。

手続きにどれくらい時間がかかるかは学校によって異なりますので、出願締め切り間際で学校に駆け込むことのないようにしましょう!
また、卒業証明書を貰う時は手数料や身分証明書を求められるので忘れずに。


③書類は必ず簡易書留で送ること

以前通っていた生徒に「‘’簡易書留‘’という言葉を知っているか」聞いてみたところ、首を傾げている人が何名かいました。

大事な書類が相手側にしっかり届いているのか不安になりますよね・・・。

簡易書留は簡単に言うと、送った書類が相手に届いているか確認できるものになります。
郵便ポストに入れてしまうと普通郵便の扱いになってしまい、確認が取れなくなってしまうので必ず郵便局へ向かいましょう!


④共通テストで使用する教科を必ずチェックすること

受験生にとって一番重要なところですね!
大学入学共通テストで受験する大学はどこにしようか考えつつ、その大学では何の教科が必要なのか。
パンフレットやHP、大学資料などを通して確認しておくようにしてくださいね!

学校推薦型選抜・総合型選抜とは

学校推薦型選抜・総合型選抜が例年注目を浴びているので、それぞれの特徴をご説明します。

【学校推薦型選抜】

学校推薦型選抜には、学業成績、卒業の年度、併願の可否などの条件があります。成績は最も重要な要素で、書類選考などの基準になります。

よくあるパターンは、書類選考などと合わせて小論文や面接があるパターンです。

特に小論文や面接では、入学後に必要となる学力や適性などをチェックする目的があるので重要とされます。

【総合型選抜】

総合型選抜は以前、AO入試と呼ばれていました。

大学により様々な基準や選抜方法があることが特徴です。

総合型選抜では大学や学部が求める学生と実際の受験生が大学入学後に学びたい内容が合致するかの見極めがポイントになります。

こちらの選考も推薦型同様、書類選考や小論文、面接などが見られますが、ディベート型やセミナー型、学力試験やエントリーシート型など多角的な評価が特徴になっています。

学校推薦型選抜・総合型選抜どちらにおいても書類審査における調査書の役割は重要と言えます。高校在学中の学習成績状況などで示されます。つまり定期テストの点数などをもとにした内申点などです。

中学校までであれば定期テスト前に詰込み型の勉強をしてなんとか対応できたパターンもあったかもしれませんが、高校ではそう上手くいきません。

予備校の特徴である理想的なカリキュラム通りに勉強を進めていくことで学力を上げ、学校の授業も効率よく吸収できるようになることが、内申アップへの一番の近道となるでしょう。

小論文や志願理由書、面接の対策は早稲田予備校にお任せください。

ご相談お待ちしております。

「TEAPとは?―大学入試英語力を正確に測る実用的なテスト」

こんにちは、早稲田予備校西船橋校です!今回は皆さんに、大学生活に求められる英語力を測る特別なテスト、「TEAP(ティープと読みます)」についてお話ししたいと思います。

TEAPは、「Test of English for Academic Purposes」の略で、上智大学と公益財団法人日本英語検定協会が共同で開発したテストです。具体的には、英語での資料読解、講義理解、意見表明、論文作成など、アカデミックな場で求められる英語運用力を測定します。

このテストは、「読む」「聞く」「書く」「話す」の4つの技能を包括的に評価し、特に高校生を対象に大学入試を想定した形で設計されています。そのため、難易度は英検®準2級〜準1級程度とされています。

一般的な合否型のテストとは異なり、TEAPでは各学生の英語力を「スコア」および「バンド」で評価し、その情報を大学側が利用できます。これは、大学入試や学力測定において非常に便利なシステムと言えます。

さらに、TEAPは年間3回行われるため、学生は自身のスコアを向上させるために何度でもチャレンジすることが可能です。これは一般的な一発勝負の入試とは異なり、自身の英語力を十分に発揮した結果を提出できる大きなメリットとなります。

ただし、TEAP対策はただ単にテスト対策をするだけではなく、実際の英語力、特に英語でのコミュニケーション能力を高めることが重要です。このスキルを伸ばすことが、TEAPのスコアを上げる最短ルートとなるのです。

また、TEAPでは文法問題や頻出単語の出題は少ないため、基礎的な文法をしっかりと勉強し、幅広い語彙を学ぶことが重要となります。単語はただ丸暗記するのではなく、その使い方や文脈を理解することが求められます。

これらを踏まえ、TEAPは実践的な英語力を測るための非常に有用なツールと言えます。それでは、皆さんもTEAPに挑戦して、自身の英語力を試してみてはいかがでしょうか。