志望順位を付けて出願できる制度を採用している大学は、受験生にとって柔軟な進路選択を可能にする重要な仕組みの一つです。特に、学科選びに迷っている場合や複数の分野に興味がある場合、この制度は大きなメリットとなります。
東京・神奈川の国立大学を例に見ていきます。
・東京海洋大学 海洋資源環境学部
・電気通信大学 情報理工学域
・東京外国語大学 言語文化学部、国際社会学部
・東京学芸大学 教育学部(一部のコース)
・東京科学大学 理学院、工学院、物質理工学院、情報理工学院、生命理工学院、環境・社会理工学院
・横浜国立大学 理工学部 機械・材料・海洋系学科、数物・電子情報系学科
上記の大学で共通して言えることはほとんどが理系学部であることです。
理系学部では学問分野が関連している場合が多く、カリキュラムや学力要求の調整が比較的に易しめの傾向にあります。例として理学部や工学部では、基礎科目として数学や物理、化学を共通して学んでいくため、第2志望の選定がスムーズに行えます。
また、理系学部では、受験生が専攻したい分野に迷いが見られる場合もあります。例えば、同じ工学分野であっても、化学工学と材料工学の違いを十分に理解できていないまま受験するケースもあります。そのため、第2志望の選択肢を用意することで、学生のニーズに応えやすくしているのだろうと考えられます。