国語の過去問題を見ると、言葉の意味を常識問題として問う大学があります。
文化庁の令和4年度『国語に関する世論調査』では、次のような意味問題が出題されました。気になる方はぜひ挑戦してみてください。
① 涼しい顔をする
ア)大変な状況でも平気そうにする
イ)関係があるのに知らんぷりをする
② 忸怩(じくじ)たる思い
ア)残念でもどかしい思い
イ)恥じ入るような思い
③ 情けは人のためならず
ア)人に情けを掛けておくと、巡り巡って結局は自分のためになる
イ)人に情けを掛けて助けることは、結局その人のためにならない
④ 雨模様
ア)雨が降りそうな様子
イ)小雨が降ったり止んだりする様子
⑤ 号泣する
ア)大声を上げて泣く
イ)激しく泣く
いかがだったでしょうか。
正解は、①はイ、②はイ、③はア、④はア、⑤はアです。
特に①と②については、正答率と誤答率の差が顕著に表れていました。①では61%の方が「ア」を選択し、②では52%の方が「ア」を選択していました。
このように、普段何気なく使っていたり目にしていたりする言葉が、誤って伝わり覚えてしまうことがあります。本来の正しい意味を確認して言葉の理解力を高めていきましょう!