文部科学省から最新の大学入試ガイドラインが公表され、2027年度(令和9年度)入試の大きな方向性が見えてきました。
次回の入試は、現行課程の3年目。実は「年内入試のルール変更」や「一般選抜の難化予測」など、受験生にとって見逃せないポイントが目白押しです。
今回は、今春行われた「2026年度入試」のリアルな振り返りと共に、激変する「2027年度入試」の最新トピックスを分かりやすく解説します!
1. 2026年度(今春)入試はどうだった?共通テスト難化で「安全志向」に
まずは、次の入試のトレンドを占うために、今春(2026年度)の入試結果をおさらいしておきましょう。
共通テスト:ネット出願スタート&平均点が大幅ダウン
2026年度からインターネット出願が導入された大学入学共通テスト。志願者数は約100万人(99万6,237人)と前年並みでしたが、出題が難化し、平均点が大きく下がりました。大手予備校の推計によると、6教科合計(1000点満点)で文系は24点、理系は30点もダウン。この結果、国公立大の二次試験への出願をためらう受験生が増えることになりました。
国公立大学:難関校も減少、強まる「安全志向」
共通テストの難化を受け、国公立大一般選抜の志願者数は全体で前年比2%減少しました。特に難関国立10大学では、これまで4年連続で志願者が増えていた京都大学が減少に転じるなど、厳しい結果に。前期日程で志願者が増加したのは、北海道大・一橋大・大阪大の3校のみでした。全体として、難易度がそこまで高くない大学や、前年に志願者が減っていた大学に受験生が流れる「安全志向」が顕著にみられました。
私立大学:人気持続!併願増加や女子大の躍進
国公立とは対照的に、私立大学は人気が持続し、志願者が大幅に増加しました。共通テストが難しかったため、「確実に合格を押さえるために併願を増やす」「一般選抜と併用する」といった動きが活発化。首都圏では、東京理科大、芝浦工業大、立教大(環境学部を新設)などで増加が目立ったほか、地方私立大や女子大の志願者増も注目を集めました。
2. 2027年度入試の超重要トピックス!
ここからは、これから受験を迎えるみなさんに関わる「2027年度入試」の最新情報です。
① 年内入試(総合型・学校推薦型)で「面接」が必須に!
一番の目玉は、秋〜冬に行われる「年内入試」のルール変更です。近年、関東でも学力検査を行う年内入試が広がっていましたが、文科省は「一般選抜とは異なる観点で評価する」という本来の目的に立ち返るよう求めました。その結果、総合型選抜と学校推薦型選抜での面接が必須化されます。
※受験生への注意点
2026年度に面接を行っていなかった大学については、最大2年間の導入先延ばしが認められていますが、志望校がどのような選考方法になるかは必ず募集要項で確認が必要です。
② 共通テストの難易度は「安定」の見込み
現行課程3年目となる共通テストですが、2026年度の作問方針や問題構成が引き継がれる見通しです。そのため、難易度がさらに大きく変わる(乱高下する)可能性は低いと考えられます。落ち着いて対策を進めましょう。
③ 東大・東北大で英語の新課程が新設(一般枠は削減へ)
国立大のトップ層でも動きがあります。東京大学(9月入学)と東北大学(総合型選抜)において、外国人留学生と英語で学ぶ新しい教育課程が開設予定です。これに伴い、両大学とも一般選抜の定員が削減されるため、一般枠の競争はさらに激しくなりそうです。
④ 一般選抜は「難化」の予想。浪人生の動向にも警戒
2027年度入試は浪人生(既卒生)の数が多いと予想されています。そのため、国公立・私立を問わず、一般選抜や共通テスト利用方式は志願者が増え、全体的に難化する可能性が高いです。
⑤ 広がる「女子枠」と学力型年内入試
近年トレンドとなっている理系学部の「女子枠」が、九州大(工)、横浜国立大(理工)、静岡大(工)などでさらに導入されます。また、成蹊大や東京女子大などでは、学力検査を課すタイプの年内入試が新たに導入される予定です。
まとめ:2027年度受験生が取るべき対策
2027年度入試は、「年内入試の面接対策」と「一般選抜の難化への備え」という、両極の備えが必要になるタフな入試になりそうです。
- 総合型・推薦型を狙う人:学力だけでなく、面接や小論文など「自分を表現する力」を早めに磨いておきましょう。
- 一般選抜を狙う人:共通テストの難易度は安定する見込みなので、基礎を徹底し、浪人生に負けない学力をコツコツ積み上げることが合格への近道です。
変化の多い入試だからこそ、最新の情報を味方につけて、一歩リードしていきましょう!
