「単語帳を回す」という言葉、受験生の間でよく使われますよね。しかし、ただページをめくるだけの「回す」になっていませんか?
せっかくの努力を100%得点力に変えるために、まずは自分が次の「3つのワナ」にハマっていないかチェックしてみましょう。
1. 「場所」や「順番」で覚えてしまっている
単語帳を最初から順番通りに何度も見ている人に、一番多い罠です。
- やりがちなこと:「このページの1番上にあるから、たしか『〜を妨げる』だ!」と、単語そのものではなくページのレイアウトや順番で脳が記憶している状態。
- なぜ伸びない?:入試の長文では、単語はランダムに、全く異なるフォントや文脈で登場します。単語帳という「お決まりの場所」から離れた瞬間に思い出せなくなるのは、これが原因です。
- 改善策:赤シートを隠した状態で、後ろの章から逆順で解いてみる、あるいはランダムに出題できるアプリを活用するなど、脳の「慣れ」を強制的に壊す刺激を与えましょう。
2. 「1語につき1秒」の瞬発力がない
「うーん、ええっと・・・あ、そうだ『効果的な』だ!」と、3秒かけて思い出していませんか?
- なぜ伸びない?:共通テストをはじめ、近年の大学入試の英語長文は膨大なスピード勝負です。1単語を思い出すのに3秒かかっていたら、読み終わる前に試験時間が終了してしまいます。
- 理想の基準:英語を見て、「0.5秒(一瞬)」で日本語の意味がパッと浮かぶレベルです。思い出すのに時間がかかっているうちは、まだ長文読解では「使えない知識」の段階です。
- 改善策:単語帳を見る時は、ダラダラ眺めるのをやめてタイマーをセットしましょう。「100単語を1分半でチェックする」というように、脳にスピードの負荷をかけることで、本番で使える瞬発力が鍛えられます。
3. 「文字の丸暗記」になっていて、イメージが湧いていない
英語のスペルと日本語の訳を、ただの「記号」として機械的に結びつけていませんか?
- 例えば:“absorb” = 「吸収する」とだけ文字で覚えている。
- なぜ伸びない?:文字だけの記憶はもろく、すぐ忘れます。また、長文の中で “absorb the information”(情報を吸収する=理解する)のように形を変えて出てきたときに、応用が利きません。
- 改善策:単語を見る時は、五感をフル活用しましょう。スポンジが水を吸い込む「イメージ」を頭に浮かべたり、音声を聞いて発音しながら覚えたりする。コアイメージを掴むことで、長文の中でも自然と意味が染み込んでくるようになります。
ターゲットやシステム英単語は「最高の武器」
市販されている有名な単語帳は、どれも受験のプロが作り上げた最高の武器です。伸び悩んでいるのは、その武器の「トリガーの引き方」を少し間違えているだけ。
「覚える」のではなく、入試会場で「一瞬で引き出す」ための練習に変えていきましょう。
