「データサイエンス」という学問が近年、注目されていますが、これは一体どのようなものなのでしょうか?
データサイエンスは、世界中に蓄積されている膨大なデジタルデータ(=ビッグデータ)を解析し、新しいサービスやビジネスモデルを生み出していきます。
コンピュータやスマートフォンの普及とともに、ICT(情報通信技術)が急成長し、これに伴い、多様なデジタルデータがネットワーク上に蓄積されています。このビッグデータを正確に分析することで、各分野で新たな価値の創出や予測が可能になります。
具体的な実用例は以下の通りです。
- 医療分野:患者のデータを基に、病気の早期発見や最適な治療法を特定する
- 商品購入、動画配信サービス分野:ユーザの購入や視聴履歴を分析して、興味を引く商品や番組を推薦する、など。
データサイエンスの学問としての特徴は、文理の境界を越えた視点でデータを活用し、社会の課題を特定・解決することです。これは、従来の理系学部の情報通信系学科などとは異なるコンセプトを持っています。
特筆すべきは、文系重視の一橋大学に「ソーシャル・データサイエンス学部」が新設されたことです。これは受験生の選択にも影響を与えるでしょう。