「歩留まり率」を大学入試データからを読み取る

大学入試においての「歩留まり率」とは、合格者数のうち実際に入学した比率のことを言います。

様々な大学入試データで私立大学の合格者数を見ると、多くの大学で入学定員の数倍の合格者を出していることが分かります。

大学によっては入学定員の5倍もの合格者を出しているところもあります。

入学定員に対してそこまで多くの合格者を出すのには理由があります。

それは併願受験者を見込んでいるためです。

複数の大学で合格を勝ち取った受験生は、そのなかに第一志望の大学があればそこを選び進学することになります。

大学はそれを見越して合格者数を出すわけです。

歩留まり率は以下の計算式で導くことができます。

入学者総数÷合格者数×100

例えば、入学者が200人、合格者が400人というデータの大学では、

200÷400×100=50(%)です。

歩留まり率で分かることは、一般的な併願の際における大学のポジションです。

率が高ければ高いほど、その大学を第一志望にする生徒が多いことになります。

一般的に国立大学は歩留まり率が高い傾向にあります。少し高いレベルの私立大学に合格しても進学先は国立を選ぶことが多く見られます。

もちろん、難関大学になればなるほど歩留まり率は高くなります。

一方で、中堅や抑えで併願受験校とされる大学は前述の通り入学定員の数倍の合格者を出す傾向が強くあります。

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