本日、久々に着たワイシャツがあり、
ふと、作った時のことを思い出しました。
たま「まちあわせ」の歌詞に出てくる
“神保町の顔のYシャツ”で誂(あつら)えたシャツです。
今からちょうど10年前でした。
東日本大震災の後、節電によるクールビズが推奨され、
夏の時期はネクタイを着用する必要がなくなりました。
とはいっても、生徒や保護者様の来校対応は変わらないので、
ネクタイがなくても、だらしなくならないよう、
ワイシャツをオーダーメードするようにしました。
たまたま、前から気になっていたこのお店の前を
通りかかったとき、吸い込まれるように入ってしまいました。
なにせこの店構え。入らないわけがいかない…。
白髪の紳士にギロリと睨まれました。2代目の店主です。
各界の要人もオーダーする名店で、
値段はちょっと張りこみましたが、
千円だけ割り引いてくれました。
世間話をしながら、採寸をしてもらい、
「2週間ちょっとで出来るから」と言われて、
本当に15日後に連絡が来ました。
やや薄手の生地ですが、わがままボディを忘れさせてくれる
すっきりとした身頃でした。
ここでは1枚だけ作ったので、また追加注文したいなあ、
と思いつつ気づけば数年前に閉店、とのことでした。
体形は多少変わっても、すっきりと着続けられます。
さすがプロの仕事。
大事に着ていきたいと思います。