今週のホームルームでは、
10日(日)の参議院選挙を控え、
投票率のお話しをしました。
その際、早稲田大学の教授だった
内田満先生(故人)の『政治の品位』という
本を紹介させて頂きました。
「デモクラシーの祭りとしての『選挙』」という話で、
日本で初めて行われた選挙では、刃傷沙汰があり、
喧騒のもとに実施されたようです。
その名残のように、現在の公職選挙法では231条に
「選挙に関し、銃砲、刀剣、こん棒その他人を殺傷するに足るべき物件
を携帯した者は、2年以下の禁錮又は30万円以下の罰金に処する。」
という条文があります。
その時の投票率は93.73%でした。
今では半分近くの有権者が選挙に行かないようです。
南北戦争前のアメリカでは選挙戦の最中にも
銃撃戦が相次いだようです。
大統領リンカーンは当時述べた
“ The ballot is stronger than the bullet.”
「投票用紙は、弾丸よりも強し」という言葉は
名言となっています。彼も凶弾に倒れました。
それでも選挙や民主主義は発展してきた歴史があります。
黒板に書いて紹介したこの名言が、
まさか現実味を帯びるとは思いもしませんでした。
痛ましい事件に際し、言葉もありません。
ご冥福をお祈りするばかりです。
こういう時だからこそ、
明日は投票に行って、その強さを証明しましょう。