蛍雪の功

旺文社「蛍雪時代」でも知られているタイトルですが、
意味もご存じでしょうか。
簡単に言ってしまうと、中国の故事で、
昔、灯(あか)りを灯(とも)す油が買えず、
蛍の光や雪明かりを頼りに書物を読んだということから、
苦労して勉学に励むことを言います。

現代ではそれらのほとんどは「電気」になり、
生活を豊かにする電化製品、
コミュニケーションツールとしての携帯電話
そして今度は教科書までもデジタル化(要は電化)という
話も出てきています。

しかし、いつも思うのですが、電気がなくなったら
どうなるのでしょう。
3日と生き延びることができるでしょうか?
火起こしができたら、なんとかなるかもしれませんが、
今ある「快適」と思われるような環境は
まず再現が難しいでしょう。

何よりも教科書がデジタル化されたら、
学ぶ機会すら奪われてしまうのではないかと…。
紙の教科書ならば、朝・昼と明るいうちに読めますが、
タブレットは電気がない限りには
黒い画面しか見ることができません。

蛍も減り、雪も降らなくなった都会の中で
現代の「蛍雪の功」を考えています。

【お知らせ】
今週は28日(水)までが授業日です。
29日(木)~31日(土)は休講日です。
※自習室は開室しています。(10時開館)

30日(金)には「文芸論特講(笹岡先生)」を実施します。

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