しがみついたものを手放す勇気

先日の高卒生ホームルームでは、
5月病ならぬ「10月病」について
お話しをしました。いわゆる造語です。

成績が伸びない・頭打ち・いやむしろ下がっている、
といった悩みにいくつかの原因となる背景と
「処方箋」のようなものを話しました。

その中でも「解き慣れ」といったものもありました。
今までやってきた問題の解法パターンを
無理して当てはめてしまう、といったものです。

解法も苦労して得たものもあると思います。だからこそ、
「この問題の答えはこの解き方で、こうあってほしいなあ」
と強めの先入観を持って解いてしまい、不正解となるケースです。
そうなると「今までのやり方では通用しない」と思い込み
今までの努力を否定して、「新しい」ものに手を出そうとします。
新しいにカギカッコを付けているのは、新しいものなどないからです。

おそらく、皆さんが目指す大学へのゴール(到達点)はまだまだ先です。
今まで以上にもっとたくさんのことを学び、繰り返し復習と
演習を重ねて行かなくてはなりません。

苦労を厭(いと)わず長い文章と格闘し、
設問文をしっかりと読んで、正確な意味を理解しましょう。
そのためには「これには、この解き方・やりかた」という
先入観から離れて、問題に向き合って下さい。

しんどくなる時期だからこそ、気持ちは頑(かたく)なにならず、
柔軟でいましょう。


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