——あなたの弱点克服方法を教えてください。
現役時代に一番手薄科目であった日本史をなんとか早稲田レベルに持っていけました。日本史の暗記作業において、まず出来事の流れ（大筋・主軸）、つまり、主要人物・主要勢力の対立または協調関係を、道理づけて徹底的に頭にたたきこむことが一番重要だと思います。そしてその次に行うべきこととして、同じくらい大切なのが、早稲田で出題される大量の細かい知識を、先にたたきこんだ軸にできる限り沢山足していくことです。

——成功した勉強方法はありますか。
どの教科においても辞書を引きまくることです。英語はもちろん、国語、日本史でもあらゆる辞書を使って足りない知識を補うことをオススメします。当座は役に立たない知識も、あとあと意外な場で応用できることがあります。私は英和、英英（たまに）、国語辞典、漢和辞典あたりをよく使っていました。（漢和は意外とかなり使いました。）知識を深めるにはこれが一番です。（最近は使いやすいアプリ辞書もあります。）

——ワセヨビに入学されていかがでしたか。
少人数制なので、自分が今実践中の勉強が、実際にどんな意味・効果を持っているのかを、他の仲間の学習状況を知ることで、客観的に測れたのがよかったです。また、とてもアットホ—ムで職員さんやTA（ティ—チングアシスタント）さんとの距離が近く、なんでも打ちあけられます。“館内のほとんどが他人”というような大手予備校では経験できないことでした。ありがたかったです！

——おすすめの先生を教えてください。
（英語）ＡＭＩ先生　一学期はじめの“基礎固め授業”に終わりが見えた頃から、先生はあらゆる大学の過去問から欲に立つものを拾って来て解かせてくれました。ＡＭＩ先生が演習量を積ませて下さり、力を養えました。
（英語）小貝先生　英語に対する見方が変わりました。当初私は言語を学ぶということは主に文法・語彙の習得を徹底することだと考えていましたが、先生は「よくある用法・表現パタ—ンを出来る限り収集し、英文への対応力を上げる」ことの必要性を教えて下さいました。これは読解をする際に何よりも即効性があります。
（日本史）小守先生　先生の日本史のテキストは素晴らしいです。早稲田入試に必要なあらゆる知識をもれなくぴっちりと見やすく美しくまとめてあります。参考書として出版すればたちまち飛ぶように売れるんじゃないでしょうか？（真面目な話売ってほしいです。）また、ライブ授業で教えて頂ける小ネタエピソ—ドが、知識定着をさらに助けてくれました。

——後輩に向けて一言お願いします。
「内省力」を磨いてほしいです。本当にこの道で合っているのか、間に合うのか、この解像度が高い程、物事は予定通りにはこびます。来年2月を〆切とする皆さんにはこれが重要かと思います。参謀官になったつもりでやってください。