弱さを克服するために➊

受験においての「弱さ」とは、周りに点数で劣ることだけではありません。

自分自身の「弱さ」が心理的な原因となって、思うような結果が出ない人も多いものです。

弱さを克服するために~その➊

 自分をできるだけ客観視する

勉強に限らず、競争には必ず相手がいます。

ここで「客観視」ができないと、

自分の強みを過信したり、逆に弱点を軽視することで、足元をすくわれてしまうものです。

弱い人というのは、

自分のしたいことだけをしてしまう人、

自分のイメージどおりに物事が進むと思い込んでいる人

のことだと言えます。

実際に自分の思うように事が運ばなかった際、

なぜうまくいかないのかを理解できません。

「客観視」の実践の仕方としては、

第三者に意見を求めたり、

周りの人の良い部分を観察することが有効です。

弱い人は勉強方法など一つ一つ分析しようとしても、

ただ漫然と考えてしまうことが多々あります。

結果が振るわなかった場合どうするか、

普段のスケジュールをどう組み立てるのか。

それらを常にシミュレーションすることで、

臨機応変に対応できる「強さ」が生まれるのです。

模試の心構え➑

模試の心構え➑

今回の8つ目が最後です。

最後はやっぱりこれです。

~模試の「判定」は、「目安」に過ぎないと思っておく~

判定とは、あくまで今回の模試の順位(偏差値)入試本番で取れた場合に合格する可能性を出しているものです。

 ◆今回の出題範囲が得意か不得意か

 ◆読解問題の内容がしっかり読めたかあまり読めなかったか

 ◆時間配分にミスはなかったかどうか

 ◆(入試と本番とは必ずしも同じでない)模試の出題形式との相性が良いか悪いか

などは毎回変わってきます。

それに、偏差値は1年で大きく変わるものです。良くも悪くも。±5~±15くらいは。

マラソンのスタート直後の順位が必ずしも最終的な順位にならないのと同じですよね。

それから注意したいのは、

募集人数の少ない大学(一部の女子大や単科大学など)は、

予備校によって判定にかなりのばらつきがあること。

極端な上位大学や極端な下位大学についても、

模試と本番入試の問題傾向に差があったり、

例年の倍率によって、判定が極端にシビアだったりしますので、

偏差値や判定を過信しすぎないこと。

ただし、9月以降の偏差値は、やはり入試本番の結果の「ある程度」の目安にはなりますので、謙虚に受け止めましょうね。

受験は、自分に甘いと痛い目を見ますから、毎回、油断しないためにも、シビアに結果を受け入れてください!

模試の心構え➐

模試の心構え➐

~時間配分のクセは意識的に修正しておく~

受験の最も大事な事柄のひとつに、テスト中の時間のマネジメントがあります。

ただ、毎年生徒のみなさん話をしていると、

意識的な対策をしている人が少ない気がします。

〈例〉

 ◆現代文や英語の読解問題で時間を使いすぎて、最後に必ず時間が足りなくなる人

 ◆記述や英作文でとりあえず部分点ではなく、いきなり満点答案を目指して時間を消費しすぎる人

 ◆並べ替え問題などで解けない問題があると、考え込んでしまって、時間を消費しすぎる人

 ◆順番通りに解かないと気が済まない人

などなど…

共通テスト対策用の模試などは、

年間で何回か実施されて、しかも形式が一定していますので、

◆大問ごとの所要時間のイメージをおおまかにつかんでおくこと。

 大問ごとに解き終わった時刻をチェックしておいて、

 大問ごとに何分かかったかをあとから計算して、

 次回の改善点を振りかえっておくことが大切です。

また、

◆個々の問題で試験中の時間の浪費につながるクセをなくしておくこと。

 〈例〉挙げたようなクセが自分にないか意識的にチェックし、

 必要以上に時間がかかりそうならそこをとばして先の問題に進み、

 毎回のテストで修正しようとする努力も大切です。

 

これらの対策は、普段の勉強での「予習」「復習」ではなかなかできない事柄です。

模試などのテストを通じて、できること。

今のうちから、テスト中の時間のマネジメントができるようにしておくと、

秋以降の過去問演習の時に、時間配分をつかむ時にも大きな武器になりますよ!

模試の心構え➌

模試の心構え➌

成績の良い科目の復習は細かく、成績の悪い科目の復習は大づかみに

みんなわかっているのに、なかなかできないこと。

模試は復習が大事

です。

成績の良い科目なら解答解説を読むだけでも、

「あぁ、そういうことか!」

と納得できることも結構ありますよね。

自然と復習できるものです。

成績の悪い科目だと解答解説を読んでも、

「書いてある内容は追えても、『整理できない』『全体像がつかめない』」状態になりがちです。

前提となる知識のインプットが不足していると、効率的に理解できないものです。

■社会科目なら主要な事柄などの大まかな流れ

■数学ならその分野の典型問題

教科書や参考書をもうひとつ用意して、そちらの確認を中心にすすめると、

全体像やパターンを把握しながら理解できます。

(解答解説にある細かい知識はあとで覚えるつもりで…)

それから

英語の長文の復習について

一語一句の復習する時間がない場合は、

全文訳を読んで、

英文で「読んだ覚えがない箇所」「違和感のある箇所

だけでも英文の単語・構文チェックをしておくとよい!

たいてい、単語の意味の取り違え構文の把握ミスをしているものです。