模試の心構え➑

模試の心構え➑

今回の8つ目が最後です。

最後はやっぱりこれです。

~模試の「判定」は、「目安」に過ぎないと思っておく~

判定とは、あくまで今回の模試の順位(偏差値)入試本番で取れた場合に合格する可能性を出しているものです。

 ◆今回の出題範囲が得意か不得意か

 ◆読解問題の内容がしっかり読めたかあまり読めなかったか

 ◆時間配分にミスはなかったかどうか

 ◆(入試と本番とは必ずしも同じでない)模試の出題形式との相性が良いか悪いか

などは毎回変わってきます。

それに、偏差値は1年で大きく変わるものです。良くも悪くも。±5~±15くらいは。

マラソンのスタート直後の順位が必ずしも最終的な順位にならないのと同じですよね。

それから注意したいのは、

募集人数の少ない大学(一部の女子大や単科大学など)は、

予備校によって判定にかなりのばらつきがあること。

極端な上位大学や極端な下位大学についても、

模試と本番入試の問題傾向に差があったり、

例年の倍率によって、判定が極端にシビアだったりしますので、

偏差値や判定を過信しすぎないこと。

ただし、9月以降の偏差値は、やはり入試本番の結果の「ある程度」の目安にはなりますので、謙虚に受け止めましょうね。

受験は、自分に甘いと痛い目を見ますから、毎回、油断しないためにも、シビアに結果を受け入れてください!

模試の心構え➐

模試の心構え➐

~時間配分のクセは意識的に修正しておく~

受験の最も大事な事柄のひとつに、テスト中の時間のマネジメントがあります。

ただ、毎年生徒のみなさん話をしていると、

意識的な対策をしている人が少ない気がします。

〈例〉

 ◆現代文や英語の読解問題で時間を使いすぎて、最後に必ず時間が足りなくなる人

 ◆記述や英作文でとりあえず部分点ではなく、いきなり満点答案を目指して時間を消費しすぎる人

 ◆並べ替え問題などで解けない問題があると、考え込んでしまって、時間を消費しすぎる人

 ◆順番通りに解かないと気が済まない人

などなど…

共通テスト対策用の模試などは、

年間で何回か実施されて、しかも形式が一定していますので、

◆大問ごとの所要時間のイメージをおおまかにつかんでおくこと。

 大問ごとに解き終わった時刻をチェックしておいて、

 大問ごとに何分かかったかをあとから計算して、

 次回の改善点を振りかえっておくことが大切です。

また、

◆個々の問題で試験中の時間の浪費につながるクセをなくしておくこと。

 〈例〉挙げたようなクセが自分にないか意識的にチェックし、

 必要以上に時間がかかりそうならそこをとばして先の問題に進み、

 毎回のテストで修正しようとする努力も大切です。

 

これらの対策は、普段の勉強での「予習」「復習」ではなかなかできない事柄です。

模試などのテストを通じて、できること。

今のうちから、テスト中の時間のマネジメントができるようにしておくと、

秋以降の過去問演習の時に、時間配分をつかむ時にも大きな武器になりますよ!